2017年 09月 11日
真面目にSTELTH HUBを考える~フロントハブ編~ |
僕が大好きなハブ、STELTHハブですが、
とあるメーカーさんに権利のみを譲渡する事になってしまいました。
今後はその会社の設備ないし下請けさんのほうで製造/販売していくそうで、
僕が惚れ込んだ『CHRIS KINGを辞めてまで職人が造りたかったハブ』とは別のモノになってしまう気がします。
という事で今回は気持ちが溢れて止まらないのでダラダラとSTELTHハブを真面目に考察していこうと思います。
という事で用意したのはSTELTH MTB HUB。
寸法は110×20というDH系のスペックです。
比較用にCHRISKINGの同規格ハブを準備しました。なんだか似てますね。それもそのはず…
フランジ幅と言いますが、ハブのスポークの収まる部分の寸法が
基本的にほぼ同寸。
このへんは計り方で増減しますが、本当に誤差の範囲内の寸法です。
カタログ上では(フランジの計る位置が違いますが)
STELTH 55.5mm
ディスクローターの収まる部分の造作はこんな感じ。
STELTHのほうが削りが大きいです。
重量は…
やはりSTELTHのほうが軽量。
バラしていくと
ステルスがこんな。
キングがこんな。
ハブ体+ベアリングの重量は
それぞれこんなです。
シャフトユニットは
こんな風。
ハブ体もシャフトユニットもそれぞれにSTELTHが軽いです。
CHRISKING 54.9mm
PCDというスポーク穴の離れ具合も
ほぼ同寸。
ちなみにカタログ上では
STELTH 57.5mm
CHRISKING 57.4mm
となっています。
唯一違うのは
フランジの厚み。
KINGのほうが分厚いです。
ベアリングの回り方等を除いて、
PCDというスポーク穴の離れ具合も
ほぼ同寸。
ちなみにカタログ上では
STELTH 57.5mm
CHRISKING 57.4mm
となっています。
唯一違うのは
フランジの厚み。
KINGのほうが分厚いです。
ベアリングの回り方等を除いて、
スポークの収まる部分の各寸法はどちらも基本的に
『同寸』と言って差し支えありません。
という事は・・・。
『同じリム・スポークで組むなら、ほぼ同じホイールが出来る』ワケです。
もちろん、ベアリングの回り方や剛性、それによる外圧からの捻じれ等で
『ホイールとなった時のフィーリング』は変わりますけれど。
ディスクローターの収まる部分の造作はこんな感じ。
STELTHのほうが削りが大きいです。
重量は…
やはりSTELTHのほうが軽量。
バラしていくと
ステルスがこんな。
キングがこんな。
ハブ体+ベアリングの重量は
それぞれこんなです。
シャフトユニットは
こんな風。
ハブ体もシャフトユニットもそれぞれにSTELTHが軽いです。
が、基本構造はほぼ同じ。
先の寸法と合わせて、『異母兄弟』感出てきますよね。
ハブの防水性能はそれぞれにベアリングシールによる処が大きく、
シャフトに見えるOリングはどちらもそこまで止水してくれるものではありません。
そのためどちらも『高級ハブながらメンテンナンスフリーではない』といったところ。
強いていうならベアリングそのものがダメになっても、汎用品を使用しているSTELTHのほうが
入手性/金額ともに『より易しい』といったところでしょうか?
冒頭にも書きましたが、CHRIS KINGで開発に携わっていた技術者が
『いや、KINGは採用見送ったけど、このシステムには可能性がまだまだあると思うんや!』
と興したハブメーカーが、ここ。
その真骨頂はRハブなのですが、それこそこんな簡単にはまとめられないので、
次回Rハブ編はけっこう時間がかかるかもしれません。
『まだあと数か月は受注受けます!』と中の人も言っているので、
『開発者本人が手をかけたホンモノのステルスハブ』をご希望の方、
お急ぎください。
by CCtech
| 2017-09-11 11:45
| 日々の出来事
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