2015年 12月 11日
そのまんまでは組めません(組みません) |
先日からお預かりしているオールドなフレームがあるのですが、
ちょっと変わった経歴のフレームです。
イタリアの工房で作られ、
その後誰かの元で使われた(?)後、
イタリアのリペア工房に持ち込まれてメッキや塗装をやり直されて、
現在のオーナーさんの手元に落ち着いた。
との事。
それだけならまぁ『キレイになってる中古フレーム』なのですが、
さすがにイタリア人。
塗っちゃいけないとこまで塗料乗せてたりします(マスキングしろよw)
そのまんまでもたぶん組めますが、
組みたくない(たぶん次回外そうとすると塗料が食いついてめっちゃ固くて無理にこじってとそうが割れたりしそうです)から
塗装が割れないように歯を入れてから
不要な部分の下地を出していきます。
(問題ないところはあえて残して防錆を期待します)
シートポストピン(シートポストを固定するためのピン)もなかったので、
スギノのものを手配したのですが
回り止めのポッチを納める切り欠きがないフレームなので、
シートピン側のポッチを削りました。
フレームを削るのが最適解なのですが、
『シートピンは500円程度』
『フレームを削るともう戻れない』
『フレームには下地のメッキが乗っていて、それまで削ると錆が怖い』
といった理由から
『空回りしてどうしても使い辛い!』
って時はフレーム側をやる事にして、
今回はシートピン側で対処しました。
ちょっとした事ですが、
こういった事の積み重ねが将来的にも効いてくる。
と信じているので、そのまんまでは組みたくないのです。
by CCtech
| 2015-12-11 09:40
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