2014年 11月 20日
ROVALの本気 |
ROVALのTraverse SL fattie 29を入れました。
ROVALは元はフランスでホイールを作っていたメーカーですが、今はスペシャライズド傘下でホイール開発をしています。
スペシャライズドは
innovate or die(革新か死か)
を掲げるメーカーですが、このホイールも革新的な技術満載でえげつない事になっています。
専用設計のDTハブ、ストレートスポーク、スターラチェット、セラミックベアリングというのは『普通』(とはいえ充分にお高くつく贅沢な構成です)なのですが…。
まずはこのバルブ。
アルミ製です。
一般的な真鍮製のチューブレスバルブが
この重量。画像はシ○ノの物ですが、
他社のものも似たような重量です。
で、これがROVAL付属の物は
この重さ。半分ですね。
このバルブにはもうひとつ利点があって、
バルブの『タイヤ側へのはみ出しが少ない』ので、チューブレスタイヤでも嵌めやすくなっています。
次に凄いのはこの
チューブレスプラグ。
一見、ただのリムプラグですが
Oリング付きで、リムにガッチリとフィットします。
シーラントを併用する事で、リム部分でのエア漏れを防ぎながら、リムテープよりもさらに軽量になりました。
どのくらいかと言うと
この茶色のリムテープが二本で
この重量。
チューブレスプラグは全部で
この重量。
ですが、実は続きがありまして
ポチポチと嵌めきったら、
これだけ余ってしまいました。
(最初の時点で数え間違えてました)
なのでリムテープ71g-(14g-2.5g)で、
リムテープ比でマイナス54.5gですね。
『これだけやってこの程度』かもしれませんが、
『この程度の軽量化のために、これだけやる』姿勢に、僕は素直に感心します。
リムテープの厚みが減る分、さらに嵌めやすくなっているのもポイント高いです。
他にも
3クロス:ラジアルかつ2:1比率のスポーク配置とか
これでもかって程に横に拡げたフランジ幅とか
左右のオチョコ軽減のため&剛性確保のための142+とか
剛性確保と外周部重量の軽減を享受できるゼロビードフックとか、
スペシャライズドの拘り満載です。
ROVAL、侮れませんよ。
by cctech
| 2014-11-20 20:34
| 日々の出来事
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