2013年 11月 11日
短い。 |
とある完成車を組んでいて、手が止まりました。
あんまりない事なのですが、
リアホイールの左側のスポークだけ、『全てのスポークでネジ山が見えて』います。
こんなん。
他のもこんなん。
リムのほうからネジ山を覗くと
右側。
左側。明らかに、短い。
ご注文いただいたお客さんには納品をお待ちいただいて、
代品手配となったのですが、たまーにあります。
おそらくはスポーク組みの工程で、左のスポークを設計値より短い物をセット。
そのまま機械で『びやぁっ!』と組んで、
『フレもセンターも規定値以内なので検査パス』しちゃったのでしょう。
で、なぜコレが拙いかというと、ネジ山にほとんど掛かってないんです。
なので本来の位置までニップルをネジ込むと、ホイールが左に寄ります。
左に寄ったリムセンターを正常な位置まで戻すには、
1.左スポークを緩める
2.右スポークを締め込む
の二つの方法があるのですが、このホイールに限って言えば
1.の方法は使えません。(またネジ山が見えちゃうから)
なので2.の方法で締め込んでいくと・・・。
尋常じゃないテンションになります。リムが壊れるかスポークが飛ぶ(切れる)か
ニップルが飛ぶ(パキンと割れます)か。
てなテンションを超えても、まだセンターに来ません。
はい。代品手配決定。
それぞれの位置関係が分かり易いように、並べてみました。
上から
ニップルと
正常な場合のスポーク位置の再現。
正常な位置まで締め込んだニップル&スポーク。
ニップルと
今回のホイールのスポークの位置。
今回のホイールのスポーク位置の再現。
つまりはこれだけ『捩じ込む量が足りない』んですね。
このまま乗ってたら、たぶんニップルがすぐ緩むか
ニップルのネジ山がパチンと飛んでいたのではないかと思います。
そんな風になって持ち込まれたホイールの組み直しをした事が何度かあるので。
やっぱりチェックは疎かに出来ないな。と。
肝心の代品ホイールは無事にフレ取りもセンター出しもできたので安心しました。ふぅ。
あんまりない事なのですが、
リアホイールの左側のスポークだけ、『全てのスポークでネジ山が見えて』います。
こんなん。
他のもこんなん。
リムのほうからネジ山を覗くと
右側。
左側。明らかに、短い。
ご注文いただいたお客さんには納品をお待ちいただいて、
代品手配となったのですが、たまーにあります。
おそらくはスポーク組みの工程で、左のスポークを設計値より短い物をセット。
そのまま機械で『びやぁっ!』と組んで、
『フレもセンターも規定値以内なので検査パス』しちゃったのでしょう。
で、なぜコレが拙いかというと、ネジ山にほとんど掛かってないんです。
なので本来の位置までニップルをネジ込むと、ホイールが左に寄ります。
左に寄ったリムセンターを正常な位置まで戻すには、
1.左スポークを緩める
2.右スポークを締め込む
の二つの方法があるのですが、このホイールに限って言えば
1.の方法は使えません。(またネジ山が見えちゃうから)
なので2.の方法で締め込んでいくと・・・。
尋常じゃないテンションになります。リムが壊れるかスポークが飛ぶ(切れる)か
ニップルが飛ぶ(パキンと割れます)か。
てなテンションを超えても、まだセンターに来ません。
はい。代品手配決定。
それぞれの位置関係が分かり易いように、並べてみました。
上から
ニップルと
正常な場合のスポーク位置の再現。
正常な位置まで締め込んだニップル&スポーク。
ニップルと
今回のホイールのスポークの位置。
今回のホイールのスポーク位置の再現。
つまりはこれだけ『捩じ込む量が足りない』んですね。
このまま乗ってたら、たぶんニップルがすぐ緩むか
ニップルのネジ山がパチンと飛んでいたのではないかと思います。
そんな風になって持ち込まれたホイールの組み直しをした事が何度かあるので。
やっぱりチェックは疎かに出来ないな。と。
肝心の代品ホイールは無事にフレ取りもセンター出しもできたので安心しました。ふぅ。
by cctech
| 2013-11-11 22:17
| 日々の出来事
|
Comments(0)