62.ベアリングを洗ってみよう

－ゴリゴリの原因を探ろう－

『一日の乗り始め、ハンドルが妙に重たい』
『乗ってると（ハンドルの）重たさは消えてくけれど、
気がついた頃にはまた重たくなっている』
という自転車が入庫。

お電話でなんとなく察してはいましたが、
店頭で難なく（？）不具合箇所を特定。
通勤にもガンガン使っていたそうで、O/Hでお預かりすることになりました。

必要な部品が揃わないので出来るところから始めていますが、
ちょっと思うところあって先の症状の原因となっている、
ヘッドパーツベアリングを分解・洗浄する事に。



上下異径ベアリング。見た目はどっちも普通ですが・・・
小さなほうは手では回らないくらいにゴリゴリです。


分解して洗ってみると・・・一瞬でこの色に。


砂金掘りよろしくパンニングしてみると、こんな風。
大きな黒いのはグリスとスラッジが固まったモノ。小さなツブツブは錆の粉。
錆がなきゃここまで大きなスラッジはベアリング内で育たない気もしますが。


相変わらずのスマホカメラなんで寄って撮れないので分かりにくいのですが、
ボール部分が茶色いのが目視できるかと。


ハンドル周りのベアリングはホイールやl駆動系と違って
走れない事はないので軽視しがちですが、
走りやすさやハンドリングにも直結する大事な部分。
『なんか妙だな？』て思われた場合は、
早めに自転車屋さんに持っていくことをおすすめします。