2013年 03月 20日
僕が自転車をバラすワケ |

『完成車』とは言いますが、箱から出すとこんな風。
『七分組み』なんて言います。
これをそのまま組み立てて行けば、自転車のカタチにはなりますが
『安心して乗れる』『乗ってて気持ちイイ』自転車になるかというと…
この『七分組み』は工場組み立てなので、当然バラつきがあります。
フレの少ない個体、グリスがたっぷりな個体、逆にカラカラな個体。
一台の各部でもそうで、
『ヘッドパーツはカラカラだったけど、BBはやたらたくさんグリスが詰まってた』
なんて事はよくあります。
ネジにしたってそうで、やたら固く締まってるネジ、やたら緩いネジとさまざまです。
これらを『一定以上』にしていく作業こそが
『自転車屋の仕事』なんじゃないかな?と思うのです。
じゃ、どうするの?
その答えが、『ネジの一つ一つ』『部品の一つ一つ』まで分解しての再組み立て。
その過程で『締めすぎたネジ』は適正な値で締め直せますし、
『緩すぎるネジ』は締め込む事が出来ます。
グリスが多すぎれば拭き取れますし、少ないならば足せば良い。
『増し締め』は『締めすぎたネジ』には対応出来ませんし、
グリスの多寡は開けてみないと分かりません。
バラした時点で初めて分かる『商品の異常(新品不良)』もあります。
検品チェックと組み立てチェックを同時に進めているのが、
『完成車の再組み立て工程』なのです。
某店勤務時は相当数の自転車を組み立てましたが、
『何もしなくてもOK』てな自転車は、本当に数える程。
安心して乗って貰える自転車を組むために、今日も自転車をバラすのでした。
いや、バラすのが趣味だとかそんなんじゃないですって、いや、ホントにw

by cctech
| 2013-03-20 22:01
| 日々の出来事
|
Comments(2)

マルゾッキのフォークを6年程使ってますので、全バラし組立をお願いしたいのですがいくらかかりますか?
0
どsmさん、コメントありがとうございます。
現物を一度拝見してからしか申し上げにくいので、一度ご来店いただけますか?
それから非常に申し訳ないのですが、今現在国内にマルゾッキの代理店はありません。
消耗品すら入手は難しく、フォークブッシュはおろかダスト・オイルシールキットすらありません。
Oリング等ならなんとかなるのですが、代品手配の難しい部品はどうしようもないので、場合によってはお断りさせていただく事もある事をご了承下さい。
現物を一度拝見してからしか申し上げにくいので、一度ご来店いただけますか?
それから非常に申し訳ないのですが、今現在国内にマルゾッキの代理店はありません。
消耗品すら入手は難しく、フォークブッシュはおろかダスト・オイルシールキットすらありません。
Oリング等ならなんとかなるのですが、代品手配の難しい部品はどうしようもないので、場合によってはお断りさせていただく事もある事をご了承下さい。