2013年 03月 04日
こんな工具でやってます。 |
-PBゴールドレンチセット-
整備の技術は使用している工具じゃ計れませんが、
かといってあまりに酷い工具で整備されるのも不安なもの。
そのメカニックがどんな工具を使っているのかは、
ある程度の目安にもなるかな?と思います。
で、そんな一助になれば(?)というか、
ウチの店の工具に関しての考え方から、整備に対する姿勢なんかも
掴み取っていただけるのなら・・・。的な考えで書いてみます。
実際に
『自転車屋』『工具』『どんな物を使っている』みたいな検索ワードでたどり着く方も多いようなので。
※一応ご理解いただけているとは思いますが、全て『僕個人の感想』です。念のため。
で、第一回は・・・。
はい、PB。しかもヘックス(六角・アーレンキー)レンチ。
なんかね、もうド真ん中。
なんだけど・・・。
普通はレインボーか単色セットを使うんだけどね・・・。
友人がここんちの『中の人』で、誕生日のお祝いにくれました。
色は金メッキです。キラキラ。
これ、擦ると剥げてきます。当然ながら。
だもんで、この画像でも分かるくらいに5mmは薄くなってますね。
3mmと4mmは二巡目です。
僕はそれまでPBは安いグレードしか使った事なくて、
メインは専らエイトを使ってたんだけど、
友人達から『(PBに対して)きちんとした評価をするならまずきちんとしたモノを使え』
と言われまして・・・。
で、PB。良いです。とはいえ、エイトにも優れた点はあるので、
『PBがイチバン』とは未だに思いません。オススメし辛い理由もあるし。
まず、良い点。WERAなんかに比べたら、しなります。適度なトルク管理は・・・。
慣れなんだけど、どっちかって言うとリニアにトルクを伝えて来ます。
頭は素直にボルトに入る方、かな?
WERAだと硬いっていうか、キチキチな印象。しならないし。
悪い点、というか、オススメし辛いのは、やっぱり価格面。
先のPBの記事を見てお気づきでしょうが、ウチはPBも販売してます。
とはいえ、万人に『どうぞ!!』とは言い難い。
PBは一生モノ?いいえ。しょせんレンチですから、消耗もしますし、
ちょっとアレなボルトと対決すれば、ナメたり折れたりもします。
現に3・4mmは二本目ですからして。
PBは先にも述べた通り、ちょっと硬い気もするんですよね。
メンテナンス初心者が『ボルトからのバック』を感じながら締め付けていくには、
ちょっと不安な印象。
もう一つは・・・。折れ方。
パキン!!って鋭利な折れ方をするので、工場系のおっちゃん達は嫌がります。
危ないし。
こう書くとすぐに『それはコスト面でPBを導入したくないための方便だろう』とか
いう人がいますが、雇われのおっちゃん達がそんなモン気にしますかいな。
とはいえ、きちんと『締め付け対象と会話』出来る方には
よりリニアにその状況を伝えてくれる道具ですから、
そういった向きには非常に強い味方になるかと思います。
一時期、二年くらいをこれメインに使ったんだけど、
僕的にはイマイチ感触が合わないので現在は二番手。
とはいえ『工具箱にはコイツがスタンバってる』という安心感は絶大で、
それゆえにメインもガンガン使えるってモンです。
自転車屋って『放置されてたようなボルト』を触る機会も多くて、メインのヘックスでは
『あ、コレはちょっとヤバいかも』って思うような状況でも、
その『硬さと堅さ』を活かした『エイヤ!!』って仕事には最強のサブだったりもするんだな。
いや、贅沢な話だけれども。
なのでコイツはサブではなく、『もう一人のエース』なのかもしれないなぁ。
PBのヘックスって、レインボーは剥げてくるし、
このゴールドも金属磨きなんかで磨けばどんどん銀色になっちゃうんだけど、
その剥げや薄まりもまた『味』だし、表面のヤレや擦れはその工具と一緒に
整備を繰り返してきた歴史だったりもするワケで、
そういうのもまた一興かな?とか思っちゃうワケです。
なにより『工具』って、オトコノコにはちょっとした宝石みたいなモノ。
所有欲を満たしてくれて、道具もイジれて、磨く手間すら楽しめる。
ちょっとお高い工具は、おのずと使用者のスキルも上げてくれます。
テキトーには使わない心構えも出来るしね。
ま、そんなこんなで今日もPB君はワークベンチの引き出しで、出番を待っているのでした。
いや、でもねぇ・・・。
たまに『コイツはPBで組み上げたいな・・・』って自転車も、あるんですよねぇ、なんでか。
整備の技術は使用している工具じゃ計れませんが、
かといってあまりに酷い工具で整備されるのも不安なもの。
そのメカニックがどんな工具を使っているのかは、
ある程度の目安にもなるかな?と思います。
で、そんな一助になれば(?)というか、
ウチの店の工具に関しての考え方から、整備に対する姿勢なんかも
掴み取っていただけるのなら・・・。的な考えで書いてみます。
実際に
『自転車屋』『工具』『どんな物を使っている』みたいな検索ワードでたどり着く方も多いようなので。
※一応ご理解いただけているとは思いますが、全て『僕個人の感想』です。念のため。
で、第一回は・・・。
はい、PB。しかもヘックス(六角・アーレンキー)レンチ。
なんかね、もうド真ん中。
なんだけど・・・。
普通はレインボーか単色セットを使うんだけどね・・・。
友人がここんちの『中の人』で、誕生日のお祝いにくれました。
色は金メッキです。キラキラ。
これ、擦ると剥げてきます。当然ながら。
だもんで、この画像でも分かるくらいに5mmは薄くなってますね。
3mmと4mmは二巡目です。
僕はそれまでPBは安いグレードしか使った事なくて、
メインは専らエイトを使ってたんだけど、
友人達から『(PBに対して)きちんとした評価をするならまずきちんとしたモノを使え』
と言われまして・・・。
で、PB。良いです。とはいえ、エイトにも優れた点はあるので、
『PBがイチバン』とは未だに思いません。オススメし辛い理由もあるし。
まず、良い点。WERAなんかに比べたら、しなります。適度なトルク管理は・・・。
慣れなんだけど、どっちかって言うとリニアにトルクを伝えて来ます。
頭は素直にボルトに入る方、かな?
WERAだと硬いっていうか、キチキチな印象。しならないし。
悪い点、というか、オススメし辛いのは、やっぱり価格面。
先のPBの記事を見てお気づきでしょうが、ウチはPBも販売してます。
とはいえ、万人に『どうぞ!!』とは言い難い。
PBは一生モノ?いいえ。しょせんレンチですから、消耗もしますし、
ちょっとアレなボルトと対決すれば、ナメたり折れたりもします。
現に3・4mmは二本目ですからして。
PBは先にも述べた通り、ちょっと硬い気もするんですよね。
メンテナンス初心者が『ボルトからのバック』を感じながら締め付けていくには、
ちょっと不安な印象。
もう一つは・・・。折れ方。
パキン!!って鋭利な折れ方をするので、工場系のおっちゃん達は嫌がります。
危ないし。
こう書くとすぐに『それはコスト面でPBを導入したくないための方便だろう』とか
いう人がいますが、雇われのおっちゃん達がそんなモン気にしますかいな。
とはいえ、きちんと『締め付け対象と会話』出来る方には
よりリニアにその状況を伝えてくれる道具ですから、
そういった向きには非常に強い味方になるかと思います。
一時期、二年くらいをこれメインに使ったんだけど、
僕的にはイマイチ感触が合わないので現在は二番手。
とはいえ『工具箱にはコイツがスタンバってる』という安心感は絶大で、
それゆえにメインもガンガン使えるってモンです。
自転車屋って『放置されてたようなボルト』を触る機会も多くて、メインのヘックスでは
『あ、コレはちょっとヤバいかも』って思うような状況でも、
その『硬さと堅さ』を活かした『エイヤ!!』って仕事には最強のサブだったりもするんだな。
いや、贅沢な話だけれども。
なのでコイツはサブではなく、『もう一人のエース』なのかもしれないなぁ。
PBのヘックスって、レインボーは剥げてくるし、
このゴールドも金属磨きなんかで磨けばどんどん銀色になっちゃうんだけど、
その剥げや薄まりもまた『味』だし、表面のヤレや擦れはその工具と一緒に
整備を繰り返してきた歴史だったりもするワケで、
そういうのもまた一興かな?とか思っちゃうワケです。
なにより『工具』って、オトコノコにはちょっとした宝石みたいなモノ。
所有欲を満たしてくれて、道具もイジれて、磨く手間すら楽しめる。
ちょっとお高い工具は、おのずと使用者のスキルも上げてくれます。
テキトーには使わない心構えも出来るしね。
ま、そんなこんなで今日もPB君はワークベンチの引き出しで、出番を待っているのでした。
いや、でもねぇ・・・。
たまに『コイツはPBで組み上げたいな・・・』って自転車も、あるんですよねぇ、なんでか。
by cctech
| 2013-03-04 21:30
| 自転車屋さんの工具箱
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